未来の架空球技を題材としたスポーツゲーム。ハンドボールのように手でボールを扱い相手ゴールに叩きこむ。
大きな特徴としては、敵に対する攻撃が可能な点とフィールドが壁に囲まれていて壁の反射を利用できること。
攻撃はキーパーに対しても可能で、格闘球技といえる。
オリジナルはAmigaやAtari ST等で発売された海外PCゲーム。開発はBitmap Brothers。
1はメガドライブやジェネシスには移植されていないがSMSに移植されているほか、NESにKlash Ballの名前で移植されている。
AD2100年にようこそ * このゲームの背景
スピードボールを知る人は多いが、その歴史は案外知られていない。
言うまでもなく、スポーツにはルールがあり、スポーツマンシップに反する行為は禁止されている。
これはたぶん、何かおもしろいことはないだろうかという遊びの気持ちがスポーツの出発点になっているからだろう。
その例外がスピードボールだ。最初のきっかけは偶然の事故だった。ちょうど100年前、AD2000年にさかのぼる。
1人の少年がビルのそばを歩いていた。
そのとき、頭上の窓からステンレスのボールがころがり落ちてきて、彼の頭を直撃した。
倒れた彼のまわりに集まる群衆。ふらふらと立ち上がった彼は、ボールを拾い上げると、それを力まかせに投げつけた。
見物していた一人に命中!
突然、まるで飢えた人々が食べ物を奪い合うかのように、ボールの奪い合いが始まった。
ボールを奪い取り、それをもう一人の顔面に投げつける。奪い取ってはまた顔面めがけ…。
重さ10キロ近いステンレスのボール。冷たい硬質の輝き。
2時間後、警察が到着し、100人ほどの群衆を解散させた。
そのほとんどが多かれ少なかれ傷を負っていた。
だが、奇妙なことに、警察で取り調べられた全員が「おもしろかった」と証言しているのだ。
彼らこそがスピードボールの創始者なのだが、誰一人そんなことは考えていなかった。
これがスピードボールの伝説だ。そのすべてが真実なのかどうか、誰にも分からない。
この路上の騒動から10年たったとき、すでに「ストリートボール」という言葉が新しいゲームの名前として定着していた。
人々はあちこちでその戦いを再現し、次第にゲームの形を整えていった。
そのころは、狭い通りがフィールド、マンホールのふたがゴールだった。
1チームは10人で、いちばん太った男がゴールキーパー。どちらかが重傷を負うまでゲームを続けたという。
当時のゲームがビデオに記録されている。もっとも古いものは2008年の日付。
おおきなメディアライブラリーに行けば、今でも見られるはずだ。
しかし、ストリートボールをスポーツとして運営する公式の組織はなく、
やがてその中身はギャングの衝突と変わらないものになってしまった。
勢力争いや報復をストリートボールの名を借りて行ったのだ。実際、それが似合ってるような連中ばかりだった。
そして、あの「ハッピーストリートの虐殺」が起きた。
ストリートボールは非合法化された。
しかし、その精神は生き続け、地下の駐車場、使われなくなったテニスコートなど、
適当な場所を見つけてはゲームが行われた。
やがて当局も完全に取り締まることは不可能との結論を出し、
禁止から規制へと方向転換して、再びストリートボールを合法化した。
SPA(当時は「ストリートボール選手協会」)が結成されたのは2018年。
それから2年かかって、公式のルールを確立した。
2020年には公式のゲームが行われるようになり、ストリートボールがスピードボールに名前をかえた。
最初にプロリーグを結成したときは、わずか5チームだった。
そのあと80年間、ルールは基本的に変わっていない。これはルールがきわめて単純であるためだ。
2039年になって、コンクリートの競技場が次第に消えていき、それに代わって鉄製の競技場が登場した。
これによって耐久性が向上したのはもちろん、ボールのスピードもアップした。
スピードボールの競技場がファンの間で「ピット」と呼ばれるようになったのはこのころからだ。
2095年、腐敗と暴力がスピードボールを支配するようになった結果、再び非合法化されてしまった。
当局の目を逃れて行われるゲームは残忍さだけが売り物のショーにすぎなかった。
SPAは、スピードボールをよみがえらせるため、大幅な改革を実施した。
それから5年たって新しく生まれ変わったゲーム、それがスピードボール2だ。
そして、16チームからなるワールド・スピードボール・リーグ(WSL)が新たに結成された。
最近のホットニュースはWSLの最下位チーム「BRUTAL DELUXE」の新監督就任。
その監督に指名されたのが……そう、君だ!
操作方法
| AまたはCボタン | Bボタン | 十字キー |
メニュー画面 | 決定 | 決定 | 選択 |
マネージャー・スクリーン ジム・スクリーン トレード・スクリーン | 決定 | 操作パネルの切り替え | 選択 |
ボールを持っているとき | 短く押すとストレート 長く押すと高く投げる | 選手の移動 |
ボールを持っていないとき | 移動中はスライディングタックル 停止中はパンチ |
ボールの軌道下にいるとき | ジャンプキャッチ |
試合中、スタートボタンでゲームを一時停止します。
メニュー
1PLAYER GAME |
KNOCKOUT | G | ノックアウトモード。負けるとゲームオーバーの勝ち抜き戦。
敵チームはだんだん強くなっていく。 |
LEAGUE | ALL | このゲームのメインとなるリーグ戦モード。
NEW GAME 最初から始める。
TEAM MANAGER 選手の操作はコンピューターが行い、プレイヤーはマネージメントだけを担当する。
LOAD 1部リーグに昇格したときに表示されるパスワードを入力して続きを行う。 |
CUP | ALL | カップモード。WSL加盟16チームによって行われるトーナメント戦。 |
PRACTICE |
| 敵のいないフィールドで練習するモード。 |
|
2PLAYER GAME |
ONE MATCH | G | 通常の試合を2回行って、合計得点で勝敗を競うマッチ戦モード。 |
BEST OF THREE | G | マッチ戦を3回行って、先に2回勝った側が勝つモード。 |
BEST OF FIVE | G | マッチ戦を5回行って、先に3回勝った側が勝つモード。 |
|
MUSIC AND FX |
MUSIC AND FX |
| 音楽と効果音を鳴らす |
FX ONLY |
| 効果音のみ鳴らす |
MUSIC ONLY |
| 音楽のみ鳴らす |
ALLはマネージャー・スクリーン、ジム・スクリーン、トレード・スクリーンが使用できます。
Gはジム・スクリーンのみが使用できるモードです。