review.
未来の地球。反物質兵器により各大陸が壊滅、生き残った人類は島々に別れ棲むことになった。
宇宙にいて難を逃れたコロニー駐留軍が、この混乱に乗じて世界征服を目論見侵攻を開始する。
プレイヤーはこれに対向する連合軍「ミリティア」を率い、島だらけになってしまった地球を舞台に戦っていく。ステージクリア型のリアルタイムシミュレーションゲーム。
お互い島に布陣しているため、ユニットを直接移動させる要素はなく、ミサイルを撃ちこむか、人型ロボットを空輸で送り込むことで敵の島を壊滅させる。
迎撃施設と攻撃施設の配置を地形を利用し、堅固に組み上げることが勝敗を分けることになる。海戦ゲームの発展形といったシステム。
ゲームと同時に小説版も発売されている。著者はゲーム版のテキストも担当した大場惑。
プロローグ
22世紀初頭、対消滅発電炉の実用化に成功した人類は、まさに科学文明の粋を極めようとしていた。
しかし、同時に一抹の不安もあった、対消滅炉の元となる反物質エネルギーの兵器利用だ。
そして悲劇は現実のものとなった。
小国間の戦争で反物質爆弾が使用されたのだ。
その威力は予想をはるかに上回った。半径100kmにおよぶ地域が、スプーンでえぐられたように消滅したのだ。
しかも爆発は隣国の対消滅炉をも誘爆、一瞬のうちに連鎖反応を世界中に引き起こした。
世界地図は一変した。
大陸はとぎれ、かつての陸地の大半が海面に沈み去った。
地図上に見えるのは、いまやごく一部の島々だけとなったのである。
だが地上の島々には、奇跡的に助かった人々もいた。
また、さらに少数ながらスペースコロニーで生活する人たちも災厄を逃れることができたのだ。
残された人々は地球復興に努めたが、この混乱に乗じて地球を支配しようとする男がいた。
コロニー駐留軍司令"ゾルゲフ"である。
彼はいち早く都市群を占拠し、抵抗する人々を捕らえると、全世界に向けて宣言した。
「世界を混乱と無秩序から救うべく、世界帝国樹立を目指し、邁進する!」
自由を求め、ゾルゲフの野望を阻止せよ───
いつしかスペースコロニーに幽閉された市民の間に、レジスタンス活動が広がっていた。
地下組織をととのえ、武器を確保し、チャンスを待っていたのである。
そして反乱の機は熟した。市民が立ち上がり、コロニー都市を奪還したのだ。
同時にコロニー連合"ミリティア"が結成され、精鋭を乗せた強襲艦が地球へ向けて発進した。
ゾルゲフ率いる帝国軍とコロニー連合軍の戦いは、いま始まったばかりなのだ。
ゲームプレイ
このゲームはステージクリア型のリアルタイムシミュレーションゲームです。
バッテリーバックアップ機能は搭載しておらず、各ステージクリア後に表示されるパスワードによって継続プレイを行えます。
ゲームを始めから遊ぶ時は「START」、パスワードを入力して続きから遊ぶには「PASSWORD」を選択してください。
選択はセレクトボタンか十字キー、決定はスタートボタンです。
パスワードの入力は、PASSWORD項目を選択しAボタンを押すと行えます。
十字キーの上下で文字を選び、Aボタンで決定すると次の文字の入力に移ります。Bボタンで前の文字に戻ります。
十字キーの左右でも文字位置を選択できます。
最後の文字でAボタンを押した時、パスワードが正しければ、FIELD MAPの表示がそのステージ番号に変化します。
EXITを選択し、スタートボタンを押すとそのステージからゲームを開始できます。
またパスワード画面ではSOUNDの項目で、音の出力をステレオかモノラルに設定できます。
SOUNDの項目にカーソルを合わせ、十字キーの左右で選択できます。
各ステージ開始時、オペレーション画面が表示されます。
画面上にはステージ番号と作戦名、画面下には、このステージのパスワードが表示されます。
「アドバイス」を選択すると、作戦参謀からステージ攻略についてのアドバイスを得てから、ゲームが開始されます。
「スタート」を選択すると、アドバイスを表示せず、直ぐにゲームを開始します。
各ステージのクリア条件は、敵の司令基地を全て破壊することです。逆に自軍の司令基地が全て破壊されるとゲームオーバーとなります。
敵司令基地の数はステージによって異なりますが、自軍の司令基地は常に三つあります。
ゲーム開始時、最初に必ず司令基地の設置を行います。
設置できる場所は、平地に限ります。すでに別のユニットがある場所や、斜面などには設置できません。
最初から配置されているユニットや、島の地形を勘案し防衛に最適と思われる場所に設置してください。
ゲームはリアルタイムで進行します。経過時間は画面右下に表示されます。
スタートボタンを押すことでゲームの進行を一時停止することができます。
停止中は、建設や攻撃はできませんが、十字キーでマップをスクロールすることはできます。
各ユニットの建設には戦費(WAR FUNDS)が必要となり、敵を攻撃するためには燃料(ENERGY)が必要です。
これらは最低でも1秒につき1ずつ増加していきます。
ユニットの建設、攻撃の指示などは画面左に表示されるコマンドを選択して行います。
各コマンドはAボタンで選択、Bボタンでキャンセルとなります。
またカーソルが右の列にある時に十字キー右、左の列にある時に十字キー左を押すことで、コマンドが切り替わります。
攻撃は、
ミサイルと
バトラーを設置し、
攻撃コマンドで行います。
とりあえず、
で表示されるミサイルを一発撃ってみましょう。
ミサイルをカーソルで選択し、Aボタンで決定。目標地点も同様にカーソルで選択、Aボタンで決定。
ユニット選択画面に戻ってくるので、Bボタンを押し選択を終了、「決定」を選択した状態で、Aボタンを押すと攻撃が開始されます。
敵のミサイルには
対空ミサイル、バトラーには
ガンポッドを設置し対抗します。
レーダーはミサイルの撃墜率を高めます。
ユニットの設置は平地にのみ行えます。
破壊されたユニットや、ミサイルにより荒れた地点は、
整地を行うことで平地に戻ります。
は戦費、
は燃料を増加させます。
は各ユニットの建設速度を速めます。
小説「ミリティア 消滅の大地」
ログアウト冒険文庫 著者:大場惑 イラスト:相崎直美 発行:アスペクト 1994年11月22日 ISBN4-89366-288-0
プロローグ
22世紀初頭、対消滅発電炉の実用化に成功した人類は、まさに科学文明の粋を極めようとしていた。
しかし、同時に一抹の不安もあった、対消滅炉の元となる反物質エネルギーの兵器利用だ。
そして悲劇は現実のものとなった。
小国間の戦争で反物質爆弾が使用されたのだ。
その威力は予想をはるかに上回った。半径100kmにおよぶ地域が、スプーンでえぐられたように消滅したのだ。
しかも爆発は隣国の対消滅炉をも誘爆、一瞬のうちに連鎖反応を世界中に引き起こした。
世界地図は一変した。
大陸はとぎれ、かつての陸地の大半が海面に沈み去った。
地図上に見えるのは、いまやごく一部の島々だけとなったのである。
だが地上の島々には、奇跡的に助かった人々もいた。
また、さらに少数ながらスペースコロニーで生活する人たちも災厄を逃れることができたのだ。
残された人々は地球復興に努めたが、この混乱に乗じて地球を支配しようとする男がいた。
コロニー駐留軍司令"ゾルゲフ"である。
彼はいち早く都市群を占拠し、抵抗する人々を捕らえると、全世界に向けて宣言した。
「世界を混乱と無秩序から救うべく、世界帝国樹立を目指し、邁進する!」
自由を求め、ゾルゲフの野望を阻止せよ───
いつしかスペースコロニーに幽閉された市民の間に、レジスタンス活動が広がっていた。
地下組織をととのえ、武器を確保し、チャンスを待っていたのである。
そして反乱の機は熟した。市民が立ち上がり、コロニー都市を奪還したのだ。
同時にコロニー連合"ミリティア"が結成され、精鋭を乗せた強襲艦が地球へ向けて発進した。
ゾルゲフ率いる帝国軍とコロニー連合軍の戦いは、いま始まったばかりなのだ。
ゲームプレイ
このゲームはステージクリア型のリアルタイムシミュレーションゲームです。
バッテリーバックアップ機能は搭載しておらず、各ステージクリア後に表示されるパスワードによって継続プレイを行えます。
ゲームを始めから遊ぶ時は「START」、パスワードを入力して続きから遊ぶには「PASSWORD」を選択してください。
選択はセレクトボタンか十字キー、決定はスタートボタンです。
パスワードの入力は、PASSWORD項目を選択しAボタンを押すと行えます。
十字キーの上下で文字を選び、Aボタンで決定すると次の文字の入力に移ります。Bボタンで前の文字に戻ります。
十字キーの左右でも文字位置を選択できます。
最後の文字でAボタンを押した時、パスワードが正しければ、FIELD MAPの表示がそのステージ番号に変化します。
EXITを選択し、スタートボタンを押すとそのステージからゲームを開始できます。
またパスワード画面ではSOUNDの項目で、音の出力をステレオかモノラルに設定できます。
SOUNDの項目にカーソルを合わせ、十字キーの左右で選択できます。
各ステージ開始時、オペレーション画面が表示されます。
画面上にはステージ番号と作戦名、画面下には、このステージのパスワードが表示されます。
「アドバイス」を選択すると、作戦参謀からステージ攻略についてのアドバイスを得てから、ゲームが開始されます。
「スタート」を選択すると、アドバイスを表示せず、直ぐにゲームを開始します。
各ステージのクリア条件は、敵の司令基地を全て破壊することです。逆に自軍の司令基地が全て破壊されるとゲームオーバーとなります。
敵司令基地の数はステージによって異なりますが、自軍の司令基地は常に三つあります。
ゲーム開始時、最初に必ず司令基地の設置を行います。
設置できる場所は、平地に限ります。すでに別のユニットがある場所や、斜面などには設置できません。
最初から配置されているユニットや、島の地形を勘案し防衛に最適と思われる場所に設置してください。
ゲームはリアルタイムで進行します。経過時間は画面右下に表示されます。
スタートボタンを押すことでゲームの進行を一時停止することができます。
停止中は、建設や攻撃はできませんが、十字キーでマップをスクロールすることはできます。
各ユニットの建設には戦費(WAR FUNDS)が必要となり、敵を攻撃するためには燃料(ENERGY)が必要です。
これらは最低でも1秒につき1ずつ増加していきます。
ユニットの建設、攻撃の指示などは画面左に表示されるコマンドを選択して行います。
各コマンドはAボタンで選択、Bボタンでキャンセルとなります。
またカーソルが右の列にある時に十字キー右、左の列にある時に十字キー左を押すことで、コマンドが切り替わります。
攻撃は、
ミサイルと
バトラーを設置し
攻撃コマンドで行います。
とりあえず、
で表示されるミサイルを一発撃ってみましょう。
ミサイルをカーソルで選択し、Aボタンで決定。目標地点も同様にカーソルで選択、Aボタンで決定。
ユニット選択画面に戻ってくるので、Bボタンを押し選択を終了、「決定」を選択した状態で、Aボタンを押すと攻撃が開始されます。
敵のミサイルには
対空ミサイル
バトラーには
ガンポッドを設置し対抗します。
レーダーはミサイル撃墜率を高めます。
ユニットの設置は平地にのみ行えます。
破壊されたユニットや
ミサイルにより荒れた地点は、
整地を行うことで平地に戻ります。
は戦費
は燃料を増加させます。
は各ユニットの建設速度を速めます。
小説「ミリティア 消滅の大地」
ログアウト冒険文庫
著者:大場惑 イラスト:相崎直美
発行:アスペクト 1994年11月22日
ISBN4-89366-288-0