大正時代に建てられた古い屋敷を改装した下宿「ひいらぎ荘」。 元の持ち主「柊子爵」の名前が残った他は、もはや屋敷の歴史は忘れ去られていた。
なんでも屋としてときには汚い仕事も引き受ける主人公「小野寺直樹」は、 屋敷を取り壊し再開発を目論む権利者から、住人の早急な追い出しを依頼された。 さっそく下宿の管理人としてひいらぎ荘に入り込む直樹だったが、 そこに住むのはみな家族との絆を見失いかけている若い女性ばかりだった。 生きるためにすさんだ生活をしてきた直樹にとって、彼女たちとの出会いは、 自分もまた見失っていたものがあることに気づかせ、そして…。

それぞれ家族との間に訳ありで、もとの家を離れ「ひいらぎ荘」に住んでいる5人の女の子。 地上げのため彼女たちを追い出しにきた主人公は、悩みを解決してやれば出ていくだろうと親身に関わっていく。 だが彼女達と触れ合ううちに、主人公もまた自分の生き方に疑問を持ち悩みはじめる…、 という設定のアダルトアドベンチャーゲーム。 こう書くとハートフル系ぽいのですが、とくに感動系というわけではなく、 各人の悩みは主人公の口先と股間で瞬間的に解決してしまうというエッチ主体の抜きゲーです。 ボリューム的にも短編規模ですがさっぱりしたテキストで鬱展開もなく大団円に決着がつくので読後感は爽やか。 原画家 野々原幹の初期作品ですが、この頃からやっぱりロリキャラが魅力。 システムは選択肢式。ただヒロイン分岐型ではなく、間違った選択をするとゲームオーバーとなるタイプです。