これといった事件もなく平和な時がゆるやかに流れる、とある町。
主人公「立花慎之介」は流行り病で両親を亡くしたが、
町の骨董屋「藤袴」の主人に引き取られ育てられた。
それから10年、晴れて丁稚から手代となり、
主人の留守を預かるまでになった。
天涯孤独の身ではあるが、慎之介の周りには、
幼馴染で牛鍋屋の看板娘「すすき」とその頑固親父、寺子屋の女師匠「桔梗」といった、
彼を暖かく見守る人々がいた。
のどかな町の空気とも相まって、彼の孤独も癒やされていたかのように見えたが、
慎之介の心にはどこか埋めきれない隙間があった。
ある日、自分と同じように親を失った少女「夕葉」と出会った慎之介は、
忘れてしまっていた遠い日の約束、失くした心の欠片を取り戻し始める…。
明治初期風の世界を舞台にした和風アドベンチャーゲーム。
システムは選択肢による分岐型。
一度は家族を失った主人公が、ふたたび絆を見つけ出すハートウォーミング系のシナリオ。
そういうわけで、パケ裏にも正直に書いてあるようにエロは薄め。
恋愛描写も甘々なものではなく、萌えでもなく、しっとり純愛系のシナリオゲー。