33世紀後半、宇宙開拓時代に突入した人類は全銀河の20%を征服するに至った。 宇宙の民に進化した人類にとって、母なる地球は遠くおぼろげな記憶に過ぎなかったが、 人々の心はたった一つの絆で繋がっていた。 宇宙総合格闘技「コモングラップル」である。人々は望郷の念を込め「グラップルガイア」と呼んだ……。 全宇宙で広く愛されているグラップル。もちろんここリュウシュウ星系でも熱狂的人気を誇っている。 先日、グラップルの女王「シルヴァーナ・グランモス」が復帰宣言を行い、 至宝「ウィング・クラウン」を賭けた一大トーナメント「ウィング・クラウンシップ」開催を発表した。 ウィング・クラウンとは、グラップルの頂点を極めた者だけに舞い降りるホーリーファルコンが変化した姿だ。 それを頭上に頂く者は、体力、精神力、統制力といったあらゆる能力において、随一と認められたということなのだ。 現在の戴冠者、女王シルヴァーナに次ぐ者としてはノーマ、レプティル、クリスティ、フレーゲラの4人。 その並び立つさまは四天王と讃えられる。 今回のウィング・クラウンシップは四天王をはじめとする数多の強豪達だけではなく、 新人たちにとっても活躍し銀河に名を挙げる絶好の機会である。 女王の復帰宣言に触発され、新たな団体の設立、新人のデビューが相次いでいる。 この物語の主人公もそのひとり。 グラップルを愛する彼は新団体を設立、パートナーの少女と共に頂点を目指すのだった。

格闘技ジムのオーナーとなって4人の少女からひとりを選び、格闘界の頂点を目指すカードバトルアドベンチャー。 ガイナックスのカードバトルといえば「バトルスキンパニック」が有名ですが、 この作品には脱衣等アダルト要素はありません。 ローキック、ボディスラム等基本技のカード15枚があらかじめ用意されています。 これにストーリー進行にしたがって手に入るカードの中から、8枚を自由に追加した23枚がデッキとなります。 試合が開始されると、デッキの中からランダムに6枚が選ばれ手札になります。 以降1枚使用するごとにまたランダムに1枚が選ばれ、常に手札は6枚が維持されます。 先に相手体力をゼロにするか、時間切れの時点で体力が相手を上回っていれば、勝利となります。