■物語
来年には大学卒業を控え、将来を考えて教員免許を取っておこうかと思った。
そんな話しを俺の両親から聞いていた爺さんが、実習先は自分のところに来いと言う。
祖父母は、見事になにも無いド田舎で学園長と教員を勤めている。
教育者らしく厳格な二人は正直苦手で、「瑠川町」にも子供の頃以来行っていなかった。
落ち葉舞う季節。
教育実習生として瑠川町にやってきた俺は、昔気付かなかったある事を知る。
この町では「龍神さま」と呼ばれる独自の神様を祀っているのだ。
「龍神さま」はひとりの女の子で、それは俺の担当するクラスの生徒だった。
のんびりした田舎の気風のおかげか、生徒達ともすぐに打ち解けることができたが、
「龍神さま」である雪乃のことが気になった俺は、彼女が務める神事を覗いてしまう。
その結果、「龍神さま」の力の障りを受けてしまった俺は、あと一ヶ月の命だと言う。
とても信じられなかったが、それを告げる雪乃はこれ以上無く真剣だった。
残された時間の少なさに、雪乃は俺を救うため常にそばにいて障りを祓うと言ってくれる。
しかし、教師と生徒。学校で不自然に一緒にいるわけにはいかない。
そこで雪乃は、俺のお世話になっている下宿先に引っ越してくることになったのだが。
俺は未だに半信半疑。あと一ヶ月の命? 実感などあるはずもなく。
だが、生徒達の中でちょっと様子が気になる二人も、障りが影響しているらしく…。
■概要
立ち絵会話で進行するオーソドックスなアダルトアドベンチャー。
のどかな田舎の学園を舞台に、それぞれ悩みを抱えた3人の生徒達との物語。純愛系。
ヒロインは少ないが、その分エッチシーンは複数回あり。
選択肢がヒロイン選択の一個しか存在せず攻略要素はありません。
沢口遥凪
言いたいことははっきり言うちょっとキツめの性格をしているが、それも家族や友人への思いの深さの裏返し。
音楽の道を目指しピアノを勉強していたが、母を事故で亡くした事でときおり指が動かなくなってしまう様になる。
父はその後再婚し仲睦まじく喫茶店を経営しているが、遥凪は義母といまだ打ち解けることができていない。
立花加代
主人公の下宿先の娘。子供の頃、事故によって重症を負うが雪乃の力によって一命を取り留めた。
以来障りの影響から病弱気味で、それが母や雪乃の負担となっていないかを気にしている。
兄がいるためか、自然と甘え上手。病弱なわりに極端な辛党でピザには1本分のチリソースがかかせない。
仁科雪乃
瑠川町で代々祀られてきた「龍神さま」の力を受け継ぐ少女。
おっとり丁寧な物言いで一見お嬢様風だが、いつも周りとどこかズレている。
献身的な性分で、障りを受けた加代や遥凪を救うため懸命に務めを果たしている。