この物語の主人公「森真人」は裸一貫から財を築いた苦労人で、 身を固めることもなく、仕事一筋に生きてきました。 ある日、「エンジェルファミリー」という支援団体の運営スタッフが真人の元を訪ねます。 「エンジェルファミリー」は施設に対する資金援助をおこなう会で、 子供たちの仮の保護者も募っていました。会への参加を持ちかけられた真人は、 半ばは好奇心から、そしてもう半ばは独り身の寂しさから入会を決意します。 やがて真人が保護者となる子供が決まりました。 その子は「夏目文香」という、まだ中学生に入ったばかりの少女です。 真人は年頃の子供と話すことなどなかったので、最初は緊張まじりに文香と接していましたが、 次第に打ち解けていき送金以外にもプレゼントを贈ったり、 文香からの相談にのったりする機会が増えるようになりました。 真人は文香と出会えたことに喜びを覚えるようになります。 やがて、文香は努力の甲斐あって名門ウェブスター女学院の特待生になり、 施設を離れて寮生活を始めます。文香が入学して一年が経とうというある日、 真人は文香からの電話で「相談したい事があるので会ってほしい」と頼まれるのでした。 真人は快く応じますが、その電話の直後に、過労による急性心不全でこの世を去ってしまいます。 死後も文香の将来を気づかう真人の前に、神様(?)が現れ、 気まぐれから文香が高校を卒業するまでは、現世に留まることを許し、 真人をひとりの青年として生まれ変わらせるのでした。

このゲームは両親を失ったひとりの少女「夏目文香」の成長を見守る育成シミュレーションです。 文香を物心両面から援助していた主人公「森真人」は文香の成人をまたず世を去ってしまいます。 文香の将来を思いさまよう真人の魂を、神は特例として地上に転生させます。 期間は文香が高校を卒業するまでの2年間。生前の姿とは別の20歳のフリーターとして生まれ変わります。 ゲームは1ヶ月単位で進行し、文香への送金のため月ごとにアルバイトを選択します。 アルバイト先では文香と直接出会うこともあります。 生まれ変わった姿で文香と出会い、新たな関係を結んでいく中で文香の信頼を得ることができれば、 真人の願いだった文香の将来への手助けとなることができます。 真人の死を知らず、海外出張と聞かされている文香は毎月手紙による近況報告を送ってくれます。 このゲームは基本的にボイス無しですが、この手紙だけは氷上恭子による音声が付いています。 また真人からはプレゼントをメッセージを添えて送ることができます。 直接出会った時の会話とプレゼント+メッセージの内容によって文香のパラメーターが変化し、 卒業後の文香の将来、つまりエンディングが変化します。