それは、ある日、突然、人々の前に現れた。
いつから、存在していたのか? どうやって生まれたのか?
それは誰にも……少なくとも人間には分からなかった。
「悪しき者」は、人々にあらゆる災いを招いた。
あるときは疫病をばらまき、あるときは嵐を生み出し、あるときは戦争を引き起こした。
そして、ときには自ら直接、人々の命を奪った。
人間からみた全ての「悪」。それが「悪しき者」そのものだったのだ。
世界の人口が半分に減ろうかという、ある日、……ついに人間は立ち上がった。
圧倒的な強さを持つ「悪しき者」に対して、人間は数で対抗する。
戦場は世界の土地の7割に達し、戦いは1ヶ月にわたり続いた。
そして、ついに均衡は破られた。一人の人間が「悪しき者」に深手を負わせたのだ。
その英雄は若干15歳、騎士を目指すきこりの息子だったという。
追い詰められた「悪しき者」。
だが、勝利を確信する人間の前から「悪しき者」は忽然と姿を消した。
大陸の外れ、戦いに巻き込まれることもなく、人々に知られることもなかったある村。
「悪しき者」はそこに現れた。
傷を癒やすため、自分自身を封印する場としてここを選んだのだった。
「悪しき者」が造り上げたダンジョンには、
「悪しき者」と巻き込まれた村の村人達が眠っている。100年もの間……。
このゲームは穴掘り型RPGです。9ブロックで構成される1ラインが1階層を表します。
ひとつ下のラインに降りれば1階降りたことになります。降りると上には戻れません。
宝箱やモンスターの配置された地点以外はほとんど壁となっているので武器で掘り進みます。
掘りたい方向に移動するだけで掘ることが出来ます。
ひたすら掘り掘り、最下層に眠る「悪しき者」を目指すのがこのゲームの目的です。
ダンジョンに入るとランダムでモンスターが配置されます。
モンスターは移動しません。隣接ブロックに入ると戦闘になります。
100階ごとにボスキャラクターが現れ、倒さなければ先に進めません。
主人公は体力とスタミナの値を持ちます。
体力は攻撃を受けると減り、スタミナは壁やモンスターを攻撃すると消耗。
どちらかの値が0になってしまうと、力尽き倒れ村へと戻されます。
戻されると経験値はそのままですがお金は半分に減ってしまいます。
冒険の拠点となる村ははじめ村を守護する女神以外誰もいません。
かつての村人達はみなダンジョン内に封印されてしまっています。
そんな村人を一人ひとり助けるたびに村が復興しお店なども利用可能になっていきます。
ある吟遊詩人の少女を助けないことにはセーブすら最初はできません。
特定の女の子キャラを助けることでエッチシーンに入ります。