父親の死に伴い莫大な借金を背負ってしまった主人公が、仲間たちと共に傭兵団を結成し返済のために戦うリアルタイムシミュレーションゲーム。
各地の反乱軍との戦闘で報酬を得る以外にも、交易や興行によって稼ぐことも可能。剣と魔法の世界ではなく、銃と大砲の世界で、戦車や航空機も運用できる。
ゲームの背景
輝かしい発明が次々と試され、時代は近代的な科学の時代へ移り変わりつつあった。
大陸をおおっていた無知という暗い影も徐々に吹き払われ、それまでの軍事的な力による支配は終わり、
自由な貿易や商業による発展が各地で見られるようになっていった。
それまでの世界を支配していた領主、騎士階級は、この新しい変化についていくことができず没落していく者も多かった。
戦闘を業とする者は、主君に忠誠を誓うのではなく、
もっぱら金で雇われることになり、各地での商業上のトラブルが彼らに任される様になった。
また、この様な時代の変化についていくことが出来ずにいる者も数多く、各地で反乱を起こすこともあった。
この様な反乱を押さえるためにも軍事的な力が必要とされ、金で危険を引き受ける者、「傭兵」という職業が一般的になった。
1000万ゴルにも及ぶ借金を返すことがこのゲームの目的です。
借金は、世界銀行の取り立て担当が週に1回取りに来ます。プレイヤーは、借金を0にするめたにお金を稼ぐことになります。
そのためには、強力な部隊を編成し、腕の立つ兵士を集めなければなりません。
当然、戦うには、武器、防具といったものも必要となります。それに傭兵団を常に戦える状態にしておくには非常にお金がかかります。
危険で困難な仕事ほど報酬は、高額になります。どういう金儲けの作戦でいくのか。そこはプレイヤーの判断のみせどころです。
しかし、戦闘だけが報酬を貰う手段ではありません。
商人や踊り子などを傭兵に迎えて、撃ち合いだけではなく、彼ら彼女らの活躍で儲けることもできます。
後方支援している彼ら、彼女らがいてこそ、戦闘などに勝てる強力な部隊になるかもしれません。
キャラクター
モノ・デュランド
ルレーン国メイフェア市出身。612年生まれ、20歳。
代々ルレーン陸軍将軍職に就いているデュランド家の跡取り息子。
小さい頃から武人として教育されていたのだが、性格のためかいまひとつ軍人としての迫力に欠ける。
ルレーン王立士官学校に通っていた時は、軍人よりも科学者になりたいと考えていたらしい。
しかし、父親であるカール・デュランドの死後、デュランド家の莫大な借金が発覚。
これを返済するため、手っ取り早くお金を稼ぐ方法として傭兵家業に手を染める。腕は、いいらしい。
ジェス・ヤゼル
ルレーン国メイフェア市出身。612年生まれ、20歳。
王立士官学校では、モノ・デュランドと同期。
司令官たる教育を受けるために入学したのは良かったのだが、入学前に配属されたジル・アクの駐留部隊に馴染んでしまい、
規律正しい司令官と言うより、態度の悪い兵隊野郎といった感じ。
営倉入りも珍しくなく、王立士官学校開校以来の問題児であると噂されている。
しかし、実技での群を抜く成績のため放校を免れている。
士官学校では、モノ・デュランドと競争することのできる数少ない候補生であったが、
モノの「家庭の事情による一時的な休校」を見かねて一緒に旅に出る事にする。
本人に言わせれば、教室で戦術や戦略を語るよりも戦場を走り回っている方が性に合っているということらしい。
ルー・ドミニ
ルレーン国メイフェア市出身。616年生まれ、16歳。
メイフェア大学の教授を両親に持つ。13歳にして大学へ入学、創立以来の天才といわれるが、常識に欠ける。
モノ・デュランドとは小さい頃からの知り合いで、モノのことを自分だけの「ナイト様」だと考えている。
ナイトを守るのは、姫様の役目とばかりに勘違いからモノの旅に無理やりついて行くことに。
ティスレート・カデル
セラフェ国セラフェ市出身。610年生まれ、22歳。
セラフェ国の商人の娘。派手好きで、あまりの遊びぶりに実家の財産を食い潰しかけたこともあるという。
目に余る散財に、両親に見合いを持ちかけられるが、まだまだ遊び足りないとばかりに家出を計画。
ザラートに向かうモノの部隊の噂を聞いて参加することに。
テルム・レムフ
出生地は、定かではないが西の大陸から船で渡ってきたという噂がある。年齢38歳。
デュランド家出入りの「レムフ商会」のオーナー社長。頭に異国風のターバンを巻いている。
以前は一介の行商人に過ぎなかったのだが、
当時新開発の秘密兵器「戦車」、「飛行機」開発における独占的な取り引きをルレーン国で行い、今の富を築く。
周囲の国に大々的にルレーン製の兵器を売込もうとしていた矢先、
お得意先のデュランド家の窮状を見て、貸倒れになってはたまらんとばかり、デュランド家のために働くことになる。
ここで恩を売っておけばより大きな取り引きが舞込むとの打算的な面もあるらしいが。
サー・ウェネア・ボルツマン
ザラート国オズロット市出身。598年生まれ、34歳。
生粋の軍人家系の出身。18歳のおり、ザラート陸軍に入隊、軍務につくが、
陸軍の旧態依然としたやりかたに反発、30歳の時に除隊する。無能な軍部の告発書を書くが、出版前に発覚、未遂に終わる。
しかし、国を食い物にする輩をそのまま放置することもできず、クーデターを画策、
まずはその資金集めということで、噂のデュランド団に参加することにする。
起動方法とインストール
ディスクでプレイする場合はMS-DOSの組込みが必要となります。DOSのバージョンは3.3以降が必要です。
ゲームのシステムディスクはDISKCOPYでコピーしたものを使用することをお勧めします。
ユーザーディスク作成のため、フォーマットされたディスクを一枚用意してください。
システムを転送するため、ハイリワードのシステムディスクは書き込み可能にしておいてください。
ドライブ1にMS-DOSのシステムディスク、ドライブ2にハイリワードのシステムディスクをセットしリセットしてください。
A>SYS B:
起動後、SYSコマンドでシステムを転送します。
SYSコマンドのパラメータ指定方法はバージョンによって異なるので、バージョンにあった指定をしてください。
次に、ユーザーディスクを作成します。
製品に付属するユーザーディスクは保存用なので、このディスクから実際に使うためのユーザーディスクを作成します。
ドライブ1に製品付属のユーザーディスク、ドライブ2にフォーマットされたディスクをセットします。
ユーザーディスク内の「MAKEUSER.EXE」を実行します。
A>MAKEUSER A: B:
画面の指示に従いユーザーディスクを作成してください。
これで、起動の準備はできました。
ドライブ1にシステムを転送したハイリワードのシステムディスクをセットし、リセットしてください。
オープニングデモが開始されます。
ハードディスクへインストールする場合は、空き容量が4MB必要となります。
ハードディスクから起動し、ドライブにハイリワードのシステムディスクをセットしてください。
A>B:
カレントドライブを、ディスクをセットしたドライブに変更します。
B>INST B: A:
ディスク内の「INST.EXE」を実行しインストールプログラムを起動します。
実行時には、インストール元のドライブレターとインストール先のドライブレターを指定してください。
後は画面の指示に従いディスクを交換し、インストールを完了してください。
インストールは指定されたハードディスクに「rewa」ディレクトリを作成し、そこに行われます。
ゲームを起動するには、そのディレクトリ内に作成される「HR.BAT」を実行してください。
ハードディスクから起動する際は、チェック用ディスクとしてドライブ1にハイリワードのゲームディスクをセットする必要があります。
「CONFIG.SYS」での「FILES」は10以上必要です。メモリを減らさないように気を付けてください。
ハードディスクにインストールした場合は、セーブデータの保存はハードディスクに行われます。ユーザーディスク作成の必要はありません。
ゲームプレイ
ゲームの目的は莫大な借金を、傭兵稼業で稼ぎ返済していくことです。
主人公モノとその仲間達はそれぞれ隊長として、自分の隊を率います。
これらの隊はそれぞれ独立して行動でき、別々の仕事を担当させることができます。
仕事は各地に出没する反乱軍の鎮圧、拠点の強化工事、都市間の物価差を利用した交易、配送業、踊り子や楽師による公演の5種類があります。

これがゲームのメイン画面となります。一画面に表示される範囲は一国の領域分となっています。
世界の左下にあるザラート国からゲームは始まります。

画面左上には、グローバルミニマップが表示されます。色付きの部分が現在表示している地域です。

画面左下には、時計が表示されます。
このゲームはリアルタイム進行なので何もしなくてもどんどん時間は進んでいきます。
時計の振り子が一往復で24時間たったことを意味します。
針が上の方を指している時が0時、下の方を指している時は12時を指していることになります。
時計の下の数値は年月日の表示です。

画面右下にはお金に関する情報が表示されます。
「借金総額」は返さなければならない借金の残り総額です。
「返済額」は次回、取り立て時に払わければならない金額です。
「所持金」は現在、主人公たちが持っている所持金です。

画面右上のこのアイコンをクリックすると、グローバルマップが開きます。

地域を指定すると、メイン画面の表示がその地域に変わります。
また、部隊の移動先指定時に、現在とは別の地域を指定したいときもこのアイコンをクリックして、移動先を決めてください。
各部隊がいる地域は、その部隊を表す駒が表示され、反乱軍がいる地域は赤い旗が立ちます。

このアイコンをクリックすると、各部隊の行動と位置が一覧表示されます。

部隊名をクリックすると、その部隊のいる地域へと画面が切り替わり部隊へ指示を出すコマンドが開きます。

このアイコンはシステムアイコンです。
ゲームのセーブ、ロード、各種設定の変更が行えます。

各地域に存在する城壁で囲まれた地点が「拠点」です。
部隊は拠点間を移動し、さまざまな仕事を熟していきます。
青い旗が立っている拠点は、プレイヤーの部隊が存在する拠点です。赤い旗は反乱軍がいる拠点です。
拠点をクリックすると、その拠点の情報を確認できます。
拠点に部隊がいるときは、その部隊に指示を出すことができます。

地域によっては、このような小さな穴があります。これは洞窟で拠点と同様に部隊が入ることができます。

毎月、7日、14日、21日、28日に世界銀行からの取り立て人「レジ・ファルス」がその週の返済額を徴収に来ます。
また、毎月1日には雇用している兵士達に給与を払わなければなりません。
資金が足りず給与が払えないと兵士たちは部隊から去ってしまいます。
ゲーム開始直後は資金が乏しいですが、レムフがいくらか交易品を持っているのでこれを交易所で売ることで資金を得られます。
このお金を元に、契約所で装甲兵を雇い入れ、武器防具を買い与えます。
ゲーム開始地点であるラザート城に隣接している西ラザートかオズロットに向かい、薬局で各兵士に5個ずつ回復薬を買います。
これでこの近辺での移動中の戦闘に耐えられるので、民間系の輸送任務や部隊に商人を入れて交易で資金を稼ぐことができます。