起動方法とインストール
システムディスクをドライブ1にセットしてリセットしてください。ゲームが起動します。
ハードディスクにインストールする場合は、ハードディスクから起動し、システムディスクをドライブにセットします。
A>B:
カレントドライブをディスクをセットしたドライブに変更します。
B>INST
ディスク内のINST.EXEを実行し、画面の指示に従いインストールを完了してください。
指定したドライブにsilentディレクトリが作成され、そこにインストールされます。
ゲームを起動するには、SLT.BATを実行してください。
プロローグ
「シーバット事件」の幕開けは潜水艦「やまなみ」沈没というショッキングなニュースによって始まった。
海上自衛隊幕僚長・赤垣三郎海将の言葉によれば、
「ソ連原潜との接触後、深度700メートルで圧潰。但し問題海域における汚染は無くソ連原潜の損傷も軽微だろうと思われます。
今回の事故で我が国の最も優秀な潜水艦搭乗員を多数失った事が最大の損失です……」
自衛隊員70名が絶望というこの事件は日本近海におけるソ連原潜活動の事実を知らしめた事と相まって、日本中を騒然とさせたのである。
しかし、この事件はここで終わりはしなかったのだ。
実は「やまなみ」と共に海底深く沈んでいった乗員70名は生きていたのである。
「やまなみ」乗員は沈没圧潰する前に一度浮上後総員退艦し、
オートパイロットによりソ連原潜に接触させるという離れ業をやってのけたのだった。
この事は内密に処理され民間はもとより、
自衛隊内部においても上層部の中のひとつかみの人間、「シーバット計画」に関わった者のみが知る事だった。
この事実を最も早くかぎつけたのが第2潜水艦隊「たつなみ」艦長・深町洋二佐だった。
この深町という男は「やまなみ」艦長・海江田四郎とは同期であり、操艦技術において、甲乙つけがたいと評価されていた。
深町は、海江田が生きていると睨み、やまなみ沈没圧潰時の音紋テープを解析したのである。
「やまなみ」乗員が生きているという事実にたどり着いた深町は、真実を知らされる。
彼らは日本初の原子力潜水艦搭乗員として選ばれたのだということを。
だがその原潜は日本初の原潜でありながら、所属はアメリカ第7艦隊。コードネームは「シーバット」という名前を付けられた。
もっとも、当の海江田四郎はこう語っている。
「…自らの体よりも大きい耳を持つコウモリは、発信している音の1000億分の1の弱さの反響にも反応するそうじゃないですか。
「シーバット」、自分はいい艦名だと思っています。」
このように常に冷静沈着、そして的確な判断を下す男"海江田四郎"。
だが、彼の本心は違っていた。
彼は試験航海の前日11月20日に、こう語った。
「明日の出航は軍楽隊の奏楽もなければ群衆の見送りもない…世界で一番不幸な艦だ…
が、私はこの艦をアメリカの手先として使うつもりはない、せめて…我が日本初の原潜にふさわしい艦名を私が命名する。」
海江田は「シーバット」の艦体にナイフで刻みつけた。
「やまと」と…。