娼館の奴隷として少女を調教する育成シミュレーションゲーム。調教は手持ちのカードを消費して行い、カードの補充は少女が客の相手をすることで得る利益で行う。
調教対象が皆メイド服というのが特徴。パッケージイラストと同じイラストのセルシートが付属。
ストーリー
舞台は19世紀、ヨーロッパ極東の島国。
工業の発展と共に街は栄え、人々は急激に進歩する文明の光に照らされている華やかな時代。
ただ、総ての物事には裏側というものが存在する。
時代を少し遡ると、美しくも妖しい高級娼婦達を暗躍させ、時の権力者を裏から操っていた政府外特務機関の存在が浮き出される。
キュレイポート。この国では知らぬ者はいないほどの、一大スキャンダルを起こした政治集団。
そのキュレイポートでは娼婦育成を担っていた主人公、フォスター。
一時には「叶わぬ夢はない」とまで言われ、女性を扱う腕に関しては一流とうたわれた時期もある。
ただ、今ではキュレイポートは解散されて、そのスタッフは犯罪者として国に追われていた。
そんな落ちぶれて廃屋で寝転がる毎日であるが、そこに突然の変化が訪れた。
突然、中心街Rの郊外にある屋敷に招待されたフォスターを待っていたのはドレッドという初老の男であった。
彼は規模は小さかれ、キュレイポートの真似事をしていたのである。
屋敷でメイドを育成して、そのメイドに客の相手をさせる事によって、商業流通の情報を仕入れる。
そうやってのし上がってきた彼は、フォスターの噂を聞いて、その腕を使いたいと申し出てきた。
ドレッドにキュレイポート時代の弱みを握られているフォスターは流されるままにその仕事を引き受ける事にする。
屋敷は、メイドらしくない調教役のメーアと、そこらの秘書には負けないぐらいの才能を持った管理役のミュハが仕切っていて、
その下に幾人かのメイドが虐げられている。
そんな屋敷でのフォスターの最初の仕事は、冷たい瞳をしたクレアという少女を任される事であった。
そうやって、奇妙な屋敷での、少女達との奇妙な生活が始まったのである。
叫び声は血の味に似ている。
初めはその独特さに不快を感じるが、
そのぬめりさえ乗り越えれば、それはそれ以外には味わえない味になる。
唇をあてがい、軽く吸うと白い肌が紅くなる。
一番原始的な化粧。
それが美しい。
起動とインストール
ゲームを起動するにはゲームディスクAをドライブ1に、ゲームディスクBをドライブ2に挿入し起動してください。
ハードディスクにインストールする場合は、ハードディスクからMS-DOSを起動し、ゲームディスクAをドライブに挿入します。
カレントディレクトリを挿入したディスクドライブに指定します。
A>B:
HDINST.EXEを実行します。
B>HDINST
インストーラーが起動しますので、画面の指示にしたがってインストールを実行してください。

インストール先の選択は通常、カレントドライブ、選択肢最上段を指定します。
インストールはMDという名前のディレクトリを自動で作成しそこに行なわれます。
ハードディスクの空き容量は5MB程度必要となります。
ゲームの起動はMDディレクトリにあるMDBAT.BATを実行してください。
ゲームの動作には520Kほどの空きメモリが必要となります。EMSメモリを使用すれば460K程で動作可能となります。

起動するとまず音源の設定画面が開きます。自分の環境に最適と思われる設定を選択してください。
自動判別された環境情報が画面下部に表示されます。
「絶対に読んで下さい」項目はマニュアルに記載されなかった追加情報です。

「透明フレーム」項目はゲーム中のウィンドウ表示を透過表示させるかどうかの設定です。
透過させたくない場合は「通常フレーム」を選択して下さい。
「回想モード」はゲーム中で見ることの出来たCGを再度閲覧できます。
ゲームプレイ
プレイヤーは調教師フォスターとなってメイドを育成していきます。
育成はコマンド選択の代わりにカードを使用するシステムとなっています。
育成したメイドを館に来る客人に相手をさせ、お金を稼ぎます。
そのお金でカードを買い、また育成を行うという繰り返しによって、メイドを従順な奴隷へと仕上げていくのがゲームの目的となります。
マウスでの操作は左クリックが決定、右クリックがキャンセルとなります。
キーボードでの操作は、カーソルキーかテンキーの2468でカーソルを動かします。
Xキーかリターンキーで決定、Zキー、ESCキー、0キーでキャンセルとなります。
マウスと違ってキーボードからの操作ではカーソルの移動はアイコン上に限定されます。
アイコン | 名称 | ショートカット | 機能 |
 | NEXT |
| メッセージを送ります。 直接アイコンをクリックしなくてもメッセージ表示中は、左クリックか決定キーで送れます。 |
 | SKIP | F10 | メッセージを次の場面まで飛ばします。 |
 | CHANGE |
| イベント画面でメッセージ表示位置を変更します。 |
 | FILE | F1 | セーブとロードができます。 |
 | SYSTEM | F2 | メッセージ速度等、環境を変更できます。 |
 | EXIT | F3 | ゲームを終了しタイトル画面かDOSに戻ります。 |

ゲーム導入部が終わってからは、プレイヤーは毎朝一日の行動を決めます。
画面左上には日付とプレイヤーのパラメータが表示されます。
LEVELはカード取得時に影響するパラメータです。この数字が上がると、朝に与えられるカードの性能が上がります。
LIFEはプレイヤーの体力です。零になると行動不能になります。
画面右上には調教対象となるメイドのパラメータが表示されます。
愛情度はゲームの進行を左右します。この数値が上がると、屋敷移動時にメイドのリアクションが変化します。
忠誠度は主に調教、接客に影響します。この数値が上がると高度な接客をさせる事ができるようになります。
体力は何も命令を出さないと徐々に回復していきます。
耐久度は調教用のパラメータです。
プレイヤーが取れる行動は5つあります。
調教
現在、身請けしているメイドをひとり指名して調教します。
ただし、メイドの体力、もしくは自分の体力が低い時には実行できません。
調教は手持ちのカードで行われ、使用したカードに応じてメイドのパラメータが変化します。
接客
特定の曜日の午後に客人が現れるので、その相手をさせます。
接客するメイドの忠誠度に応じて、選択できる接客内容が変わります。
段階が高い接客ほど、礼金は多いのですが、同時にメイドのパラメータ減少値も大きくなります。
運動
自室にて、運動とカードの整理を行います。カードを処分するとプレイヤーの経験値となります。
カードを1枚も捨てなくても「運動」の結果として多少の経験値を得られます。

捨てたいカードにカーソルを合わせて決定するとカードにDROPと表示がなされます。
右下に表示されるEXPが現在の経験値です。その下に黄色く表示されるのが、選択されているカードを捨てて得られる経験値です。
CLEARをクリックすると選択しているカードを全て非選択状態に戻します。
EXITをクリックすることで、選択されたカードを捨て、運動を終わります。
自由
屋敷内を移動しメイド達と会話を行います。
街へ移動
街へ移動しカードを購入します。街の何ヶ所かで店がありますので、所持金と相談してカードを購入してください。
街を移動中はキャンセルキーで手持ちのカードとメイドのステータスを確認できます。
所持できるカードは64枚までです。これを越えるとレベルの低いカードから自動的に破棄されます。
カード購入時に「羽 4枚(4423)」のようにカード名の横に数値が表示されるのは、そのセットに含まれる各カードのレベルです。
「羽 4枚(4423)」なら、4レベル、4レベル、2レベル、3レベルという4枚の羽カードという意味です。
他にもお金に余裕があれば、娼館で娼婦を抱いたりカジノで遊んだりすることができます。
また、街を歩いている女の子のうち、条件と金銭が揃えば身請けできる女の子もいます。
街への移動は午前と午後、1日がかりの行動となるので、選択すると、他の行動は取れません。