Publisher:ボーステック (Bothtec) | Developer:マイクロビジョン (Micro Vision) | Release:1989 | Media:floppydisk*1
田中芳樹の同名SF小説を原作とするシミュレーションゲーム。
原作は人類が地球から宇宙へと進出した遠い未来を舞台に、強大な銀河帝国と共和制を掲げ独立した自由惑星同盟の抗争を描く大スケールのスペースオペラ。
ゲームではプレイヤーは帝国側を操作し原作前半を題材にした5つの戦いに臨む。
システム的には外交や軍政の要素はなく宇宙艦隊を率いるターン制戦術級シミュレーションゲーム。ゲームデザイン 青沼実。
起動方法
このゲームのディスクは1枚のみですが、ゲームをプレイするにはユーザーディスクの作成が必要となります。
ブランクディスクを1枚用意してください。
ゲームディスクをドライブにセットしリセットするとゲームが起動します。
オープニングデモはリターンキーで飛ばすことができます。

メニューはカーソルキーで選択、リターンキーで決定します。
初めてゲームをプレイする時は「ユーザーディスクの作成」を選択してください。

画面の指示に従い、ブランクディスクをドライブ2にセットしてください。
セット後リターンキーを押すとユーザーディスクの作成が始まります。
作成後元のメニューに戻るので「ゲームを始める」を選択しゲームを開始します。
ゲームプレイ
リターンキー |
確認 (決定) |
ESC、スペースキー |
取り消し |
カーソルキー、テンキー |
カーソルの移動 |

このゲームは5つのシナリオを自由に選択してプレイすることができます。
各シナリオは以下の条件がひとつでも満たされた時に終了となります(要塞も惑星扱い)。
(1)自由惑星同盟の提督部隊が全滅したとき。
(2)双方どちらかがマップ上の惑星をすべて占領したとき。
(3)ラインハルトの旗艦部隊が全滅したとき
(3)はプレイヤーの敗北となります。(1)、(2)を達成すれば勝利となります。
勝利時は戦闘によって得られる勝利点によって勝利結果が変化します。
1000点以上 |
銀河帝国軍の決定的勝利 |
1000点未満 |
銀河帝国軍の実質的勝利 |
400点未満 |
銀河帝国軍の限定的勝利 |
0点 |
引き分け |
艦隊は指揮官ユニットを中心に複数のユニットによって編成されます。

指揮官ユニットは艦隊番号で表示されます。1なら第1艦隊。
指揮官以外のユニットは艦種が表示されます。

Aは攻撃空母。

Bは戦艦。

Hは高速戦艦。

Cは巡航艦。

Dは駆逐艇。

Lは揚陸艦。

Sは補給艦。

ユニットにカーソルを合わせた時カーソルが矢印に変化しますが、これはユニットの向きを示しています。

ユニットにカーソルを合わせると画面右に、そのユニットの情報が表示されます。
同じく惑星にカーソルを合わせるとその情報が表示されます。
それ以外の地形にカーソルがある時は現在のターン数、自軍の軍事費、両陣営の勝利点が表示されます。
ゲームの進行は命令入力フェイズ、移動フェイズ、戦闘フェイズの順に進みます。
移動命令は直ぐに実行されるのではなく移動させたい全艦隊に命令入力後、
「実行」コマンドを選択することで移動フェイズが始まります。
艦隊命令
指揮官ユニットにカーソルを合わせてリターンキーを押すと艦隊命令を出すことができます。
◆移動
艦隊を移動させます。指揮官ユニットだけでなく艦隊に属するユニット全体が移動します。
移動したい地点にカーソルを合わせて決定してください。この時カーソルの矢印の向きが移動時の艦隊の向きになります。
白線は1ターンで移動できる最大範囲を示します。
現在のターンで目的地に到達しなかった場合、以降到着するまで命令は継続されます。
この命令で移動中に敵と遭遇するとこちらからは攻撃を行えません。
艦隊の移動速度は艦隊中最も遅い艦種に合わせて設定されます。
◆戦闘
戦闘態勢で移動します。通常移動よりも1ターンの移動範囲が狭くなります。
赤の枠線が指揮官ユニットの攻撃範囲を示し、白の枠線が戦闘態勢で移動できる範囲を示します。
この状態で敵と遭遇することで攻撃が可能となります。
◆占領
中立または敵の支配下にある惑星を占領します。但し艦隊が対象の近くにいなければ実行できません。
白の枠線が占領行動を取れる範囲を示します。
占領は惑星の防衛力との戦闘になるため直ぐに占領が完了するわけではありません。
◆合流
他の味方艦隊と合流します。但し1ターンで移動できる範囲内に、
合流したい艦隊の指揮官ユニットが存在する場合のみ実行できます。範囲は白線で示されます。
合流したい指揮官ユニットにカーソルを合わせて決定してください。
合流後は合流先の指揮官ユニットが艦隊命令を受け付けます。
ラインハルト艦隊であっても他艦隊に合流させると他の提督の指揮下にはいることになります。
部隊命令
艦隊に所属する指揮官ユニット以外のユニットには部隊命令を出すことができます。
◆索敵
一時的に艦隊から離れて移動することで敵の位置を探ります。索敵移動では戦闘は行えません。
索敵位置到着後、自動的に本隊に戻ってきます。
◆編隊
艦隊のユニットは移動時それぞれ決められた位置を維持しフォーメーションを組みます。
編隊コマンドはその位置を変更することができます。
コマンド選択後カーソルが選択可能な位置にのみ動かせるようになります。
ユニットを配置したい位置を決定してください。
◆補充
同じ艦種のユニット間で艦の移動を行います。

艦種の横の数値がそのユニットの構成艦数です。左が現在値、右が最大値です。
補充を実行するには白線の範囲内に同種艦ユニットがいる必要があります。
複数の対象がある場合はカーソルキーで対象を選択してください。

「↑」を選択しリターンキーを押すと下の艦隊から上の艦隊に艦を移動させます。
「↓」は上の艦隊から下の艦隊に移動させます。移動は10隻単位です。最大値以上には移動できません。
◆補給
補給艦のみ実行できるコマンドです。
他のユニットに戦闘機とミサイルを補給することができます。

補給対象はカーソルキーで切り替えることができます。
上段が補給艦の残り補給品数です。下段が対象のユニットに送る数になります。
送る数は指定できず対象が不足している分だけ送られます。補給を終了するにはスペースキーを押して下さい。
◆分割
ユニットを艦隊から切り離して独立部隊とします。
他艦隊に組み込まれた指揮官ユニットは分割時、艦隊からユニットを引き抜くことができます。
連れて行く艦隊は複数選択できます。選択を終えるにはスペースキーを押して下さい。
独立部隊命令
生産直後のユニットや艦隊から切り離された指揮官ユニット以外のユニットは独立部隊となります。
独立部隊は「移動」「戦闘」「補充(補給)」「合流」のコマンドが使用できます。
