1939年ドイツのポーランド侵攻から始まる欧州大戦をテーマとした戦略級ウォーシミュレーションゲーム。
戦闘が戦略マップ上で展開するスタイルでボードゲーム風。都市間にパイプラインの概念があり、補給線の重要性が表現されたシステムが特徴。
史実を解説したヒストリーブックとゲーム中のパイプラインが描かれたマップが付属。
起動方法とユーザーディスクの作成
ゲームを開始するにはドライブ1にDISK1(システムディスク)、ドライブ2にDISK2(データディスク)を挿入し起動してください。
オープニングデモはマウス左ボタンをしばらく押し続けると飛ばせます。
DISK3(シナリオディスク)にセーブデータの保存が可能ですが、別のディスクにデータを保存したい場合、ユーザーディスクを作成します。

ユーザーディスクを作成するには、ゲーム起動後のメニュー画面で「MAKE USERDISK」を選択してください。
画面の指示に従ってディスクを交換し、ユーザーディスクを作成してください。
ユーザーディスクに使用するディスクはフォーマットされている必要はありません。
作成後はこのディスクがDISK3として使えます。
新規にゲームを開始するには「NEW GAME」、保存した状況から再開するには「LOADING START」を選択してください。
操作方法
このゲームはマウス操作を前提としていますが、キーボードによる操作も可能です。
左クリック | スペースキー | 右クリック | リターンキー |
カーソル移動 | カーソルキー | ウインドウ内 カーソル移動 | テンキー2468 |

ウインドウの内容は

部分をクリックすることで上下にスクロールします。

をクリックすることで、1ステップ前のウインドウに戻ります。マウス右クリックも同様の機能を持ちます。
各項目名をクリックすると、あいうえお順か数値の高い順でソートされます。

数値入力を必要とするウインドウでは、数値表示の色が違います。
数値上にカーソルを合わせて、左クリックで数値を増やし、右クリックで減らします。
数値を決定するにはウインドウ右上の「決定」をクリックしてください。
数値入力ウィンドウでは右クリックでウィンドウを閉じることができません。
閉じたいときは

をクリックしてください。
シナリオの選択

様々な状況から始まる5つのシナリオからひとつを選びます。
担当可能国がそのシナリオでプレイヤーが選択できる国となります。
第二次欧州大戦 1939秋 ~ 1946冬
アドルフ・ヒトラーは、その天才的な外交手腕でオーストリア・チェコをドイツに併合します。
かくしてポーランドは、彼の主張「生存圏確保」の次の標的となります。
1939年9月1日 侵略行為が開始されました。
イギリスはこれまでの融和政策を捨て、対ドイツ宣戦布告をおこないます。
6年間にわたる大戦のシナリオです。
世界大戦 1942春 ~ 1946冬
極東で起こった真珠湾攻撃は世界中に大きな衝撃を与えます。
そしてアメリカは、これをきっかけに連合国に加わりました。
また、ドイツはモスクワ前面で撤退するなど戦争は転換期を迎えます。
ポーランド侵攻 1939秋 ~ 1941春
この時期、史実ではポーランド壊滅の後、フランスがドイツの軍門に下りました。
まさにドイツの絶頂期といえます。
そして、イギリス本土上空では空の闘い、「バトル・オブ・ブリテン」が始まります。
バルバロッサ 1941夏 ~ 1943春
「赤髪」の作戦名でしられるドイツのソビエト攻略作戦です。
ドイツ300万将兵はロシアの平原を進撃し、モスクワまで30kmまで迫ります。
しかしロシアの厳しい冬の訪れはドイツ軍を悩まし、そしてついに撤退を余儀なくさせます。
D-DAY 1944春 ~ 1945冬
映画でも有名な「ノルマンディー上陸作戦」のシナリオです。
この時期、もはや戦勢は連合国陣営に傾いていました。がしかし、依然ドイツの戦力は恐るべきものでした。
作戦に成功しフランスを救うことができるでしょうか?

次に参加人数を決めます。
このゲームは最大四人のプレイヤーが参加できます。

各プレイヤーの担当国を決定します。

ゲームの難度を設定します。
入門に設定すると総生産力、総工業力等いくつかのパラメーターが有利な状態で始まります。

ゲームが開始されます。
勝利条件
ゲームの進行はいくつかのフェイズに分かれています。
「世界情勢フェイズ」「政治計画フェイズ」「軍事作戦フェイズ」「軍備生産フェイズ」の四つです。

現在進行しているフェイズは画面下部に表示されます。
すべてのフェイズを終えると1ターンが終了です。1ターン終了ごとに三ヶ月経過します。つまり季節が変わります。

現在の年と季節は画面左上に表示されます。
各ターンの行動順は保有ユニット数の多い国からとなっています。
ゲーム終了の条件は三つあり、どれかが満たされた時点でゲームを終了します。
・シナリオの終了年と季節に達した時
・ドイツの降伏(ベルリンの陥落)
・勝利得点が設定値に達した時
勝利得点は総合的に情勢が判断され上下します。
ゲーム終了時、勝利得点が最も高い国が勝者となります。
都市とパイプライン

首都

都市

港湾都市

港湾首都
このゲームにおけるヘックス(1マス)は約150kmとなっています。
都市はそれぞれ生産力値と工業力値を持っています。これらの値が高い程、収益が高くなります。
占領した都市は、生産力が半減し、工業力は失われますが、敵が奪還すると回復します。
また都市はこの他に、都市の国際影響度を示す国際影響値を持っています。
これらの値が高い都市ほど占領する価値が高いといえます。
首都はその国の中心です。占領されると軍や他の都市が健在でも、その国は崩壊し占領下におかれます。
港湾都市は艦隊を生産・停泊させることができる都市です。艦隊の生産は本国の港湾都市でのみ可能です。
港湾首都は首都と港湾都市の能力を兼ね備えた都市です。
都市名 |
各都市の名前。1940年代頃の名称を使用しています。 |
国際影響 |
その都市の国際影響度です。首都の場合(首都)と表示され、滅ぼされた首都は(拠点)と表示されます。 勝利得点に密接に関与します。 |
生産力 |
その都市の人口、資材などの生産力全般に関する能力を表しています。 総生産力に影響します。 補給源となる都市の場合、(補給源)と表示されます。 |
工業力 |
その都市の工業プラント、工場施設などの工業力全般に関する能力を表しています。 総工業力に影響します。
港湾都市の場合、(港湾)と表示されます。港湾都市には艦隊ユニットが入港できます。 |
このゲームでは軍の補給線の確保が重要な要素になっています。
補給を受られないと、各ユニットは戦闘力を失っていき、攻撃不能となってしまいます。

各都市はこのように線で繋がっています。これはパイプラインです。
道路や線路などの輸送網をシンボル化したものです。
パイプラインの色はそのラインを支配する勢力の色です。
補給源の能力を持った都市は、繋がっているパイプラインへ補給を送ります。
各ユニットは、都市の上かパイプラインの上にいるとき補給を受けられます。
補給とはユニットの補給値と師団の回復です。ターン終了時に補給が実行されます。
パイプライン上よりも都市のほうが師団の回復効果は高くなっています。
また、パイプラインに隣接するヘックスでも補給効果は落ちますが補給を受けられます。
同盟国のパイプラインからも自国のものと同様に補給を受けられます。
パイプラインの所有国はヘックス単位で管理されます。
最後にパイプライン上に停止したユニットの所有国にパイプラインは帰属します。

パイプラインレベル1 供給量 40

パイプラインレベル2 供給量 70

パイプラインレベル3 供給量 100
パイプライン確保直後は供給量は少なく、ターンが進むと完全な供給となります。
パイプラインの供給量は線の太さで確認できます。これは三段階あります。

敵のパイプラインを遮断するには都市を占領する以外にも、パイプライン上にユニットを置くだけでも効果があります。
遮断されたパイプラインは色がなくなり透明に表示されます。

この形は都市ではなく、パイプラインの分岐点を意味します。
ここを占領すれば複数のパイプラインを遮断できるわけです。

パイプラインは陸地だけでなく海域上でも機能しますが、艦隊が必要となります。
画像のA、B、Cの各都市はアメリカ(緑)の支配下にありますが、パイプラインが通っているのはAだけです。
B、Cは補給源ではないので、補給が途絶えた状態にあります。
ここへパイプラインを機能させるには、Aに停泊している艦隊をこの海域に派遣する必要があります。
自勢力の艦隊がいる海域に属する港湾都市は、艦隊を通して補給が可能と解釈されるわけです。
陸地と違い、補給が成立しても海域上にパイプラインの線が引かれることはありませんが、

イメージとして示すなら、こういうことです。当然海域から艦隊が去れば補給は再び途絶えます。
各海域は地図上に海域名が表示され、黒い波線で各海域が区切られています。

都市がどの海域に属するかは都市の地形情報に表示されます。